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ID | m1013011 | ||||||||||||
アイテムタイプ | Article | ||||||||||||
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タイトル | 遠賀川とその周辺地域における縄文時代の地域性 | ||||||||||||
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著者 |
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抄録 | 要旨 研究の目的 本論文のフィールドとなる福岡県、遠賀川とその周辺地域は縄文時代の遺跡が数多く存在し、戦前から多くの研究者の関心を集めてきた。しかし、その研究は遠賀川の下流域、中流域に形成している貝塚に限っての研究がもっぱらで、貝塚を形成していない遺跡に関しての研究は活発に行われていなかった。 そこで私は、過去にあまり行われていなかった貝塚を形成していない遺跡や上流域の地域の遺跡を含めて多角的な視点で遠賀川とその周辺地域の縄文時代の地域性について触れた。 研究内容 研究内容は5つの内容に構成されている。 第1章は「自然的環境・研究史」を置いた。自然環境では縄文時代前期の温暖化、後期の寒冷化など自然環境の変化が地形に変化を及ぼしたことを述べた。研究史では近年遠賀川とその周辺地域の発掘調査の件数が少ないため、研究が下火になりつつあることが現状であると述べた。 第2章に「遺跡の概要」を置いた。遠賀川流域における縄文時代の遺跡は、下流・中流 域にて数件の貝塚遺跡が発掘調査されているのみで、上流域にあっては良好な縄文時代の遺跡が少なく、まだ遺跡の全容が明確でない遺跡が多いことが見られた。 第3章は「土器型式からみた遺跡の変遷」を置いた。各遺跡の出土土器を土器編年順に、地図にドットで落とし土器編年から遺跡の変遷を追ってみた。その結果、大きく分けて前期から後期前葉、後期中葉から後期後葉、晩期の3つの変化が見られた。 第4章「遠賀川とその周辺地域における貝塚と漁撈活動」を置いた。出土貝種から遠賀 川とその周辺地域の貝塚を奥湾性貝塚、内湾性の貝塚、内湾的性格と外海的性格を合わせ持つ貝塚の3つの性格に分類した。 第5章は「遠賀川上流域で出土する扁平石斧について」を置いた。後期中葉から晩期に かけて上流域に多く出土し、扁平打製石斧の様な土掘り具としての機能が考えられるが、制作技術に違いが見られ扁平細身の局部磨製石斧と縄文晩期の石鍬的機能を持つ打製石斧(扁平打製石斧)への移行の中間的な位置にあるかもしれないと述べた。 研究成果 本地域は九州内でも有数の貝塚地帯であり戦前から多くの研究者たちが注目してきたが、 発掘調査の件数の少なさなどから資料的にも不足しており、研究も下火になってしまった。だが、今回の研究で時期や、自然遺物、石器などから地域性が見ることができた。本地域の研究は今後の発掘調査の結果によってさらに躍進されると思われ、引き続き研究が継続され、多くの新しい発見が期待できる地域であると言える。 |
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NDC | |||||||||||||
注記 | 平成23年度修士論文 指導教員 橘昌信 |
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資源タイプ | text | ||||||||||||
ジャンル | Thesis or Dissertaion | ||||||||||||
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