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ID m1013010
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URI
タイトル 東南アジア(主にカンボジア・タイ)から出土した金属製品・材料の産地推定
別タイトル
著者
山口, 将史
別府大学大学院文学研究科文化財学専攻
日付
出版年:  - 
作成日
更新日
記録日: 2013-01-22
形態
識別番号
DOI
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抄録 要旨
 文化財に関してその産地を推定することは、当時使用されていた材料の流通を解明する手がかりとなる。この材料の流通から当時の人々の行動や、材料の入手方法や経路を推測することができる。つまり、文化財の産地を推定することは人々の生活の一端を明らかにすることができ、当時の社会を解明するうえで有用な情報を得ることができる。文化財の産地推定を行う方法としては考古学的な形式分類からの推測、歴史学的な文字資料からの推測、自然科学的な解析からの推測などがある。これらの方法を単独で用いるのではなく相互に利用し、それぞれによる推定結果を比較検討し、より正確さを増すことが重要である。
現在までに日本から出土した金属文化財について産地推定の結果は体系的にまとめられている。しかし東南アジアから出土した金属文化財について産地推定を行った例は比較的少なく、体系的にもまとめられていない。本研究では東南アジアから出土した金属文化財に関して、自然科学的な方法を用いた産地推定の結果をまとめることで、東南アジア地域における金属材料の流通を解明することを目的とした。
東南アジアにおける産地推定の結果をまとめると、プンスナイ遺跡は先行研究で大部分の資料が中国華南産材料、一部がN領域産材料であったことがわかっている。本研究の結果では、先行研究より調査地区や資料点数を増やすことで、プンスナイ遺跡全体の材料の流通がみえてきた。またプンスナイ遺跡から出土した土器の編年図を基に、金属材料の産地を時期別に分類でき、出土層位の違いで産地が異なる結果を得ることができた。これらのことから時期が変われば、交流先も変わり、材料の流入先も変化することがわかった。それ故に紀元前後の東南アジア地域は中国の影響を非常に強く受けたとされ、プンスナイ遺跡では中国東部域から南下したとみられる人骨(抜歯痕あり)が出土し、中国と強い関係があったとされる。金属材料の産地推定の結果、そのほとんどの材料が中国華南産材料であったことから、中国の影響が強くあったことを裏付けることができた。また時代がより下るにつれ、中国華南産材料が減少し、N領域産材料が増大してくる結果を得た。これは東南アジア地域に国家が形成され、東南アジア地域で材料の生産ができるようになり、中国の影響が少なくなってきたことを示唆する。
キーワード
NDC
注記 平成23年度修士論文
指導教員 平尾良光
言語
jpn
資源タイプ text
ジャンル Thesis or Dissertaion
Index
/ Public / 修士論文 / 文学研究科 / 2011
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