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ID m1013002
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URI
タイトル 古式土師器の成立と首長層出現のプロセス:九州地方を中心として
別タイトル
著者
芥川, 太朗
別府大学大学院文学研究科文化財学専攻
日付
出版年:  - 
作成日
更新日
記録日: 2013-01-22
形態
識別番号
DOI
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抄録 要旨
 九州における弥生時代終末期から古墳時代前期の時期は畿内で成立した古式土師器や畿内第Ⅴ様式系土器が出土するようになり、それまで九州地方においてみられなかった墳墓の出現、弥生時代において普遍的な住居形態である長方形プランの住居が畿内の弥生時代後期に主体となる方形プランの住居に変化するなど、多くの外来系要素が九州において見られるようになる。九州の在地の土器が畿内方面で出土することからも、当時の畿内との関係の中でお互いに文化的な交流が窺える。
 本論では、当該期に該当する上記の外来系要素を対象とすることで、古墳時代に出現する新しい首長層がどのような過程を経て出現するのか、その点に留意して論を進める。
 研究方法としては、弥生時代終末期~古墳時代前期にかけて九州にみられるようになる外来系墳墓の出現や、住居形態の(正)方形プランへの変化、またそれらの外来系の要素と関係していると思われる首長居館遺跡を含めた上記の3つを、時期ごとに大別して検討を行った。
 当該期に住居跡や墳墓から出現する古式土師器の編年は久住猛雄氏の編年案(1999)を使用した。
※本論では「首長居館遺跡」という名称を用いている。弥生時代になかった新しい首長層の出現を見ることのできる遺跡であるが、それらの遺跡内にたびたび見られる「方形環溝」などの遺構は厳密には首長層の住まいとしての施設というよりも祭祀遺構としての性格が強いということを明記しておきたい。
当該期の中心地域とされる北部九州・筑後・豊前の地域では円・方墳や定型化以前の前方後円墳の出現が他地域よりも早い段階で出現する。また「東海系前方後方型墳丘墓」とされる前方後方墳がⅠA~ⅠB期(弥生時代終末期)に出現する北部九州と筑後の両地域は東海系の古式土師器の搬入品が出土するなど外来系要素が濃く表れている。外来系墳墓の出現や住居形態の変化がみられる地域において首長居館遺跡の出現がみられるなど外来系文化に連動が見られる。
九州内における首長層の出現は外来系文化が直接に波及した北部九州・豊前の地域をはじめとして、佐賀平野・長崎・宇土半島基部などに外来系文化が波及していくなかでみられる。
キーワード
NDC
注記 平成23年度修士論文
指導教員 下村智
言語
jpn
資源タイプ text
ジャンル Thesis or Dissertaion
Index
/ Public / 修士論文 / 文学研究科 / 2011
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