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ID k085104
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URI
タイトル 大分県杵築市における母親の食育への関心が幼児期の子どもの生活習慣や食環境の違いに与える影響
別タイトル
著者
米森, 隼人
別府大学大学院食物栄養科学研究科
日付
出版年:  - 
作成日
更新日
記録日: 2011-08-24
形態
上位タイトル
(2010. 3) ,p.1- 16
識別番号
DOI
URI
抄録 要旨
【目的】
幼児期における生活リズムはその後の成長に大きく関わるものであり、幼児期に豊かな食生活を営み、規則正しい生活習慣を身につけることは心身の発達に大きな影響を与えるといわれている。幼児期の食生活や生活習慣は家庭環境や保護者の食意識などによって様々な影響を受けると考えられる。そこで本研究では、母親と幼児の生活習慣の関連を探るとともに幼児期の適正かつ有効な食育プログラムを組み立て、「食育」を推進するための基礎資料を得ることを目的とした。

【方法】
大分県杵築市内の保育園に通園している幼児とその母親および幼児健診を受診した幼児とその母親を対象に生活習慣に実態を把握するための調査を実施した。調査は2008年7月から8月に行い、杵築市役所を通し、対象者に対して食生活実態調査を行った。調査内容は対象者の属性、幼児および母親の生活習慣と朝食喫食状況、母親の食育への関心度などとした。

【結果および考察】
食生活実態調査の結果、幼児の生活習慣については起床および就寝時刻に規則性はあったが就寝時刻がやや遅く、寝起きの様子や睡眠時間に影響を及ぼしていた。また、母親の食育への関心度が低いと幼児の起床および就寝時刻、朝食時刻が遅くなるという結果となった。次に朝食摂取状況では、母親の朝食喫食頻度の影響を受けて、幼児の朝食喫食頻度が増減することが明らかとなり、さらに母親の食育への関心度が低ければ、母親自身の朝食喫食頻度が減少したことから、母親の食育への関心度の向上が母親そして幼児の朝食喫食状況の改善につながる可能性があることが示唆された。また、食育への関心度が高い母親ほど朝食で主食、主菜、副菜、汁物がそろっているという回答が増加する傾向を示した。以上の結果から、母親の食育への関心度は、幼児の食事のバランスに影響を与えるだけでなく、生活習慣にも影響を与えることが示唆された。幼児の食生活の大部分は母親に依存しており、幼児の食生活改善のためには母親の食育への関心を向上させること
が有効といえる。今後は、大分県内各地の幼児を持つ母親を対象に調査を行い、食育へと役立つ基礎資料を充実させていきたい。また、今回の調査内容に含まれていなかった幼児の栄養摂取状況や成長面などの客観的項目について調査し、母親の関心度がそれらに与える影響についてより詳しい検討が必要である。
キーワード
NDC
注記 指導教員、江崎一子
挿図7枚
言語
jpn
資源タイプ text
ジャンル Thesis or Dissertation
Index
/ Public / 修士論文 / 食物栄養科学研究科 / 2009
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