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ID | k075102 | ||||||||||||
アイテムタイプ | Article | ||||||||||||
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タイトル | 糖尿病予防教室における閉経肥満女性のインスリン抵抗性の改善 : 介入方法および介入効果 | ||||||||||||
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抄録 | 要旨 【目的】2006年の国民健康・栄養調査の結果では、糖尿病が強く疑われる人は約820万人であり、可能性が否定できない人の約1,050万人を合わせると糖尿病患者数は約1,870万人と推定されている。女性において、加齢による卵巣機能低下と、身体活動の低下に伴い脂質・糖代謝の変化により閉経前後に肥満が生じやすく、肥満はインスリン抵抗性の起因とされ、メタボリックシンドロームの危険度を上昇させることが報告されている。そこで、B市で行われた耐糖能異常者を対象とした「ヘルスアップ事業」において、教室開始前の検査・調査の結果から耐糖能異常者の食生活習慣の特徴を検索・抽出し、耐糖能異常から糖尿病への進行を阻止し、耐糖能異常を改善するための栄養教育プログラムを作成した。また、このプログラムを実施した後に、開始前と同様の検査・調査をおこない教室の介入効果について検討したので報告する。 【方法】対象は、平成17年度B市住民基本健診の結果より、BMI25以上、HbA1c5.5~6.4%の選定基準該当者を選定し、個別通知、訪問等により対象者を決定した。教室参加者から糖尿病および腎疾患など解析に影響する疾患が明らかになった人を除いた60歳代の女性48名を解析対象者とした。健康教室の実施期間は、平成18年8月から平成19年2月の6ヵ月間であった。 評価指標として、身体計測、血液検査、糖負荷試験、腹部CT(臍周囲)検査、食事調査、生活習慣問診、歩数計による生活活動量測定などを行った。インスリン抵抗性の指標であるHOMA-R値を用いて、教室開始前の対象者をHOMA-R値1.6以下のインスリン抵抗性正常群(C群)と1.7以上のインスリン抵抗性群(R群)に分け、比較を行った。 【結果】対象群の特性を同年齢女性の全国平均値と比較すると、C群R群ともにエネルギーおよび3大栄養素の摂取量がやや高く、また、C群よりもR群の方が有意ではないがエネルギーおよび3大栄養素の摂取量が高い傾向がみられた。以上の結果より、エネルギー摂取量の過剰により肥満を生じ、インスリン抵抗性が生じていると考えられたため、適正な食事量の理解を図ることを目的として各対象者へ個別の説明、体験型学習等の教室を行った。 教室介入後、エネルギーと脂質摂取量は減少傾向にあり、エネルギー調整摂取量でみると、脂質が有意に減少し、食物繊維が有意に増加した。また、両群とも教室後、体重、BMI、腹囲が有意に減少し、HDL-コレステロールが有意に増加した。糖負荷後の血糖値、糖負荷後インスリン濃度、およびHbA1cも減少した。このようなことから、有意ではないが食事摂取量が減少し、歩行数が増加することで、体重が減少し、インスリン抵抗性の改善につながったと考えられる。 【考察】以上のことから、糖尿病予備軍に対し個人別の問題点や改善可能な項目例を示し、適切な介入を行うことにより、閉経後の女性において体重が減少し、インスリン抵抗性を改善できることを示した。 |
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注記 | 指導教員、森脇千夏 挿図11枚 |
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資源タイプ | text | ||||||||||||
ジャンル | Thesis or Dissertation | ||||||||||||
Index |
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