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ID M1413002
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Last updated : Sep 4, 2016
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タイトル ロザリオ、メダイなどの信心具から読み取るカトリックの再受容~東京国立博物館所蔵 長崎奉行所旧蔵キリシタン資料から読み取る19世紀におけるカトリックの再受容についての基礎的研究~
著者
白濱, 聖子
別府大学大学院文学研究科文化財学専攻
日付
出版年:  - 
作成日
更新日
記録日: 2016-05-19
上位タイトル
修士論文 (2015. )
抄録 パリ外国宣教会は日本布教の機会を窺い、1844(弘化元)年に宣教師フォルカードが那覇に到着した。その後、諸外国との通商修好条約に信教自由の条文が追加され、外国人のための教会堂建築が認められると、これを機会に宣教師ジラールは、1858(安政5)年に江戸に入り、1865年に大浦天主堂が完成し、盛大な献堂式が行われた。それから、1か月がたった3月17日、浦上から来た潜伏キリシタンの3名の女性が、プチジャンにキリシタンであることを告白した。これが、信徒発見と称されるものであり、消滅したと思われていた日本のキリスト教徒の存在が宣教師によって確認され、世界に紹介されたのだった。浦上のキリシタンは、パリ外国宣教会の神父や伝道師の直接の指導を受けてカトリック教の信仰を取り戻した。
日本にカトリックが再布教された1865年ごろからどのようにしてカトリックが再受容されてきたのか。本研究は、この疑問を信心具から明らかにしていくことが最終的な目的である。しかし、再布教期である19世紀後半からの信心具の研究はあまり進んでおらず、形態的特徴など明らかになっていない部分は多い。そこで、本論文では、キリシンタン関係遺品の中でもキリシタンが身につけた道具である、メダイ、十字架、ロザリオの年代判定の基準を見出すことを目的として、来歴がはっきりしている東京国立博物館所蔵、長崎奉行所旧蔵キリシンタン資料について分類をおこなった。
 東京国立博物館のキリシタン関係遺品は、浦上三番崩れ浦上四番崩れ時の浦上の信徒らの没収品であるという来歴が明確であり、再布教期の信心具の特徴を明らかにするのに適した資料である。
分析の方法は、キリシンタン関係遺品の大きさや主題などのデータを一覧表にして、各要素を明らかにしたうえで分類をおこなった。一覧表で使用したデータは、長崎歴史文化博物館でおこなわれた「聖母が見守った奇跡」展で里帰りしたキリシタン関係遺品の観察、東京国立博物館の目録に掲載されている写真やデータをもとに収集した。
 メダイ、十字架、ロザリオについて年代判定の基準となりえそうないくつかの特徴を見出すことはできた。しかし、今後検討しなければならない点は多く、「幕末から明治期のキリスト教再受容期における歴史的過程を残された物的資料から再構成する」という最終目標を達成するにはさらなる研究が必要であろう。
注記 平成27年度修士論文要旨のみ
言語
jpn
資源タイプ text
ジャンル Thesis or Dissertaion
Index
/ Public / 修士論文 / 文学研究科 / 2015
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