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閲覧数:1459
ID |
M1314001 |
アイテムタイプ |
Article |
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タイトル |
自閉スペクトラム症の書字に関する研究
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著者 |
齊藤, 範子
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別府大学大学院文学研究科臨床心理学専攻
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抄録 |
本研究では、書字が自閉スペクトラム症(以下ASDと表記)のアセスメントツールとしての機能性を検討するために、ASDの書字特徴を,書字エラー(分析1)と書字印象(分析2)の観点から検討すること(研究Ⅰ)と、心理臨床的アプローチとして行動や感情のコントロールが難しいASD児に書道アプローチを行い、適応的行動が促進される経過を報告し、書道アプローチの効果を検討すること(研究Ⅱ)を目的とした。
研究Ⅰの分析1では、視写課題において、書字速度と書字エラーの関連を検討するため、相関分析を行った。その結果、エラーのあったcon群とHR群では、書字速度が速いほどエラーは減少していくが、ASD群では、書字速度が遅い上にエラーを多く生じている者と書字速度は速いが若干のエラーを伴う者が混在していることが示された。想起課題においては、誤字エラーと非字エラーに分類し、さらに11カテゴリーに細分類し、分散分析を行った。その結果ASD群は音韻・類音エラーと文脈エラーが頻出することが示された。このことから、ASD者は漢字を表記する際に,漢字を同一、もしくは類似の読みを有する漢字に置きかえたり,課題の問題文を読むときに間違った読み方をする傾向があり、意味ではなく,音に合う漢字を充てている傾向が明らかとなった。
研究Ⅰの分析2では、ASD者の書字印象を検討するため、相違度評定を行った結果3つのグループができた。さらにチェックリストを作成し、グループの印象を検討するために分散分析を行った。その結果、ASD者の書字は,文字の大小,硬軟によって特徴づけられることが明らかとなった。
研究Ⅱでは、書道アプローチには、認知的気づきを促す効果と、心理療法的側面の効果がみられることが明らかとなった。適切なタイミングでの声かけとポジティブフィードバックを行うことで、児が意欲・達成感を持ち、筆の持ち方の修正により、適切な姿勢を保持することで体幹を鍛え、衝動性のコントロールが改善された。自己表現が苦手なASD児が、母子葛藤や秘密の共有が出来るようになり、豊かな表現が可能となった。
以上より、本研究での示唆は、書字がASDのアセスメント機能を備えている可能性と、書道を臨床的アプローチとして用いることでASDの理解と支援の一助になると考えられる。 |
キーワード |
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注記 |
平成26年度修士論文 |
言語 |
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資源タイプ |
text |
ジャンル |
Thesis or Dissertaion |
Index |
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