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ID M1114004
アイテムタイプ Article
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本文 未公開
URI
タイトル デートDV予測因子に関する研究 : 共依存・自己愛の視点から
別タイトル
著者
野上, 智秋
別府大学大学院文学研究科臨床心理学専攻
日付
出版年:  - 
作成日
更新日
記録日: 2013-06-11
形態
識別番号
DOI
URI
抄録 【要旨】
本研究では,デートDVの予測因子として共依存・自己愛の視点から研究を行った。またデートDVに対する態度や考え方であるデートDV心性がデートDV経験にどのように影響を与えているか検討を行った。本研究では誇大型・過敏型自己愛が共依存を経由し,デートDV加害・被害心性に影響を与え,デートDV心性がデートDV加害・被害経験に影響を与えている仮説モデルを検討することを目的とした。
調査対象者は大学生276名であった。その内,交際経験のある者は175名であった。対象者276名にデートDV加害・被害心性,共依存,過敏型自己愛尺度の因子分析を行ったところ,デートDV加害心性は「傷つけることへの容認」「束縛することへの容認」,デートDV被害心性は「傷つけられることへの諦め」「束縛されることへの諦め」,共依存は「自己否定感」「他者評価懸念」「寂寥感」「過干渉」,過敏型自己愛は「自己緩和不全」「潜在的特権意識」「自己顕示抑制」「承認・賞賛過敏性」の因子が抽出された。
交際経験のある者175名に共分散構造分析を行ったところ,過敏型自己愛の「自己緩和不全」が共依存の「寂寥感」に影響を与え,「寂寥感」がデートDV加害心性の「傷つけることへの容認」,「束縛することへの容認」,デートDV被害心性の「束縛されることへの諦め」に影響を与えており,デートDV加害心性の「傷つけることへの容認」「束縛することへの容認」がデートDV加害・被害経験に影響を与えていた。デートDV加害心性はデートDV加害・被害経験に影響を与えていたが,デートDV被害心性からは加害・被害経験への影響がみられなかった。また過敏型自己愛の「承認・賞賛過敏性」も共依存の「寂寥感」に影響を与えていたが,一方で共依存の「他者評価懸念」を高め,「他者評価懸念」が高くなると,デートDV加害心性の「傷つけることへの容認」が低くなり,デートDV加害・被害経験を間接的に減少させる要因となっていた。
男性は過敏型自己愛の「自己緩和不全」,女性は「承認・賞賛過敏性」がデートDVに関連する要因として示唆された。また全体・男性のデートDVに陥る要因として,過敏型自己愛の「自己緩和不全」が関連していた。そのため “不安や感情を一人で緩和できず,他者に不安を調節・緩和させる”自己愛に対してのアプローチを考えていく必要がある。
キーワード
NDC
注記 平成25年度修士論文
指導教員 大嶋美登子
言語
jpn
資源タイプ text
ジャンル Thesis or Dissertaion
Index
/ Public / 修士論文 / 文学研究科 / 2012
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